ちよ文庫

詩、掌の小説

ぼくとマンソン .2

幼稚園のみんなはお外で遊ぶのが好き。泥ん子になってサッカーしたり、ジャングルジムにだれが早く登れるか競走したり。 ぼくはお絵描きしたり、お花や動物の図鑑を眺めたりするのが好き。 でも、ぼくが絵を描いてると「つまんないの。」ってバカにする子が…

ぼくとマンソン .1

マンソンは芸術家だ。ぼくが絵を描いていると、マンソンも自慢の前足でまっ白の画用紙を彩っていく。 ぺた ぺた ぺた ぺた... ひとしきり足跡をつけて、やっと満足したみたい。 「マンソン、それはなんの絵?」 「そうだな。おまえにはなんの絵に見える。」 …