朝目覚めると小鳥が鳴いているような
真白いホットミルクのぬくもりのような
カーテンを開けると射す陽の光のような
ふとんにくるまり微睡む昼時のような
そんなささやかな幸福に私はなりたい
あなたを希うことはなくていい
親しき友になれずともいい
愛されることも愛することも許されなくてよろしい
ただたった一粒の砂のような ちっぽけな存在でいい
ほんのわずかでもあなたの世界でありたいのです
願わくばあなたを悲しみの波で沈め暗い海に溺れさせるのではなく
あなたの生をそっと支えるくらいの何気ないなにかでいさせてほしい
それすらも許されないならば 私は喜んで泡になろう